【和訳】Top 10 Team Radio Of 2016

I'm so proud of you.


F1: Top 10 Team Radio Of 2016

2015年に続き2016年のTram Radioも年間の総集編です。

それでは和訳します。

 (発言しているドライバーは頭文字、無線相手のピットにいる人はPと表記)

 

10位 Lewis Hamilton/Abu Dhabi

P:Lewis,this is Paddy.We need you to pick up the pace to win this race.

that is an instruction.

ルイス、パディだ。俺達はペースを上げる必要がある、レースに勝つためにね。

これは命令だ。

L:Paddy uh,I'm actually in the lead right now and I'm quite comfortable where I am.

I'm losing the world Championship,so I'm not really bothered if I win or lose this race.

パディ、うーん…、俺が実際にレースをリードしてるし、完全に落ち着いてやっているんだ。

(このままだと)俺はチャンピオンシップを逃すんだ、だから大して気にしちゃいないんだよ、このレースに勝つか負けるなんてことを。

 

補足:これも無線の会話だけを訳したら意味が分かりませんよね。

レースをやっているのでペースを上げるのは当たり前で、リードしているルイスがなぜペースを上げるのを嫌がっているかが分かりません。

またいつものようにこの会話の背景を調べて見ました。

 

ルイスは年間チャンピオンになるべく、わざと少しペースを落として走行していました。

なぜかというとこのレースで2番目を走っている暫定年間チャンピオンのニコロズバーグを下位の混戦に巻き込ませて順位を落とさせようと画策していたのです。

ルイスの無線の相手はパディ・ロウ(Paddy Lowe)という技術部門を統括するエグゼクティブディレクターです。

技術部門のトップが説得していたということですね。

 

ルイスはこのレースで勝つことよりも、ニコをひきずり落したかったわけです。

うーん、なんとも凄いことをやるんですね。

結局、無線の支持は無視してペースを上げすに走り続けますが、ニコが2位でゴール。ルイスはこのレースのには勝ちましたがチャンピオンシップはニコが獲得しました。

その年にニコは突然の引退発表します。

number.bunshun.jp

 

 

9位 Sebastion Vettel/Spain

S:If I don't aviod that he's just going straight for my car!

Honestly,what are we doing?Racing or ping pon?

S:もし俺が避けなかったら、奴は俺に突っ込んで来たぞ!

まじで、俺達は何をしてるんだ?レースかピンポンか?

 

8位 Daniel Ricciardi/Monaco

D:Woooooooo!Yeees!Yes!Yes!

Thank you guys.C'mon!My time.My****** time.

D:うおーーーーー!きたーーーーー!

ありがとうお前ら!やったぜ!俺の番だぜ、クソやばいぜ。

 

7位 Nico Hulkenberg/Japan

N:See ya later!

N:またな!

 

補足:追い抜きざまの一言。

最高にcoolです。

car.watch.impress.co.jp

 

6位 Romain Grosjean/Australia

P:Chequered flag Romain,Chequered flag.Absolutly amazing dude!

R:Guys,listen to me.This is win for us!This is a win!

Unbelievable for everyone,Unbelievable!

I don't even know where we finished!※Unbelievable!

P:チェッカーフラッグだロマン、チェッカーフラッグ(完走)だよ。マジで凄いってお前!

R:お前ら聞いてくれ。これは俺達の勝利だ!勝ったんだ!

信じられないだーろな皆、信じられないっつーの!

俺は知りもしなかったんだ、どこで俺達は完走したかも。(※必死で走っていてレースがどこで終わったことにも気づかなかったということだと思います)

信じられないよ!

※補足

ロマン・グロジャーンはこれがデビュー戦。見事に6位入賞し大喜びしています。

www.as-web.jp

 

5位 Max Verstappen/Singapore

M:Woah.there is a GIANT lizerd on the track.

Yeah,I'm not joking-out of Turn3.

P:Face-to-face with Godzilla then mate.

M:Yeah ha ha ha!

M:うぉ、でかいトカゲがコースにいるよ。

うん、冗談じゃなくて3コーナーにいたよ。

P:ゴジラと直面したんだなそこで。

M:おーそうだよ(笑)

 

補足:結構でかいです。

衝突したら大事故になってしまったのではないでしょうか。

www.as-web.jp

 

4位 Sebastian Vettel/Mexico

S:He has to let me go.He has to let me go.

P:OK Copy,stay calm.

S:Move!Move for****** sake.He's a ******,that's what he is.

I mean,am I the only one or are you not seeing what I'm seeing?

He's just backing me off into Ricciardo,****** me.

S:あいつは俺を行かせるべきだ。俺に譲るべきなんだよ。

M:OK了解だ、冷静にな。

S:どけよ!どけよ!お願いだから。あの野郎はクソだ、あれはクソ野郎だよ。

つーか、俺だけなのか、それともお前らは見てないのか俺が見ていることを?

あいつは俺を下がらせてリカルドの前に行かせるんだ、ふざけんなよ。

 

補足:

セバスチャン・ベッテルのradioはいつも怒ってますね。放送禁止用語連発です。

for ****** (fuck’s)sake.がお気に入りのようです。sakeは酒じゃありません。

「クッソ勘弁してくれや」、みたいな感じです。

 

ベッテルは前を走るMAX君(当時19歳)に邪魔されたと怒り心頭でしたが、相手のMAX君からはあまりにも汚い言葉遣いに対して「学校からやり直した方がいい」と言われてしまいました。

おもしろい。

www.afpbb.com

 

3位 Lewis Hamilton/Malaysia

L:Oh no! Noooo!

まじかよ!よしてくれ!

 

補足:1位で走行中、エンジンブローによりリタイアとなりました。

www.as-web.jp

 

2位 Sebastian Vettel/Russia

S:Oh for ****** sake.Who the ******? Oh I'm out!

Crush somebody hit me in the ****** rear,Turn 2

and then somebody hit me it the ******rear again in the Turn3.

For ****** sake! Honestly!

Waht the ****** are we doing here?

S:おい、どうかしてくれ。どこのクソ野郎だ?あぁ俺は終わった!

誰かが衝突してきて俺のリアに当てたんだ、第2コーナーで

そしたらまた誰かが俺の後ろにまた3コーナーで当てたんだ。

どうかしてくれよ!マジで!

クソったれ俺はここで何してんだよ?

 

補足:またも激怒のベッテル

Fuck連発です。

jp.motorsport.com

 

1位 Nico Rosberg/Abu Dhabi

P:Mucki amazing job,I'm so proud of you.

you did amazing!Woohoooooooo!

N:Nuppy we did it,Nuppy we did iiiiit!

P:Mucki(※ニコのあだ名でしょうか)すごいよ。良かったね。

あなたはすごいことをやったんだよ。うふーー!

N:Nuppy(※無線の相手、奥さんのあだ名でしょうか)やったぜ!やったんだ!

 

補足:ニコの無線の相手は奥様のようです。

この試合でドライバーズチャンピオンになりました。

動画の10位のレースの結果です。

www.webcg.net

 

気になる英語表現

I'm so proud of you.

誇りに思う、という訳され方をしている人も多いようですが

やってたね、凄いねというニュアンスで使えます。

また感情を表す表現の場合、前置詞はofです。

proudという気持ちはyouから出てきたのでofを使うわけですね。